文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

舞城王太郎『されど私の可愛い檸檬』

舞城王太郎

『されど私の可愛い檸檬』 講談社文庫

 

舞城王太郎の『されど私の可愛い檸檬』を読了しました。三篇の作品が収録された短編集で「理不尽で面倒だけれども愛するしかない戦慄含みの家族小説集」という裏表紙カバーに書かれた作品紹介が的を射ていて、編集者の表現力というのはさすがだなと思わされます。

 

収録された作品の中では「トロフィーワイフ」の中で描かれた姉と妹の対決の場面の壮絶さに感心させられます。作者ならではのアプローチで描き切った見事な家族小説だと思います。

 

【満足度】★★★★☆